pingコマンドを使ってネットワーク障害を確認する方法

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ping コマンド

ping メニュー

pingを使う目的

皆さんが使っているネットワークには大分類すると3つに分かれます。
一つは皆さんがよく使っているインターネットですよね、これはWANと言ってワイドエリアネットワークと言うサービスとなります。
また自宅のネットワークカメラやNASやそれにビデオ共有に繋ぐネットワークはLANと言ってローカルエリアネットワークと言うサービスとなり、これを無線で繋ぐ場合はWLANと言ってワイヤレスローカルエリアネットワーク(Wi-Fiとも言う)と言うサービスとなります。
これらのネットワークサービスは基本的に繋がっているのかを調べるには、多くの皆さんはインターネットを開いたりビデオ映像を見られるかオンラインゲームに繋いで遊べるか等ソフトウェア依存で調べていると思います。
しかしならがソフトウェア依存で実際問題このように「エラーページを表示できません」、「サーバーから切断されました」と言うエラーが出た場合どうしたら良いのかわからない事が殆どだと思われます。
今回は、こうしたエラーが出た場合何処に問題があるのか、ICMPプロトコルを使うコマンドpingと言うコマンドを使ってLAN内に問題は無いのか、LAN内に問題がなければWAN側に問題が無いのかを調べる手順を説明致します。
仮にもしLAN内に問題があると判明すればご利用のモデムやルータを再起動もしくは初期化で治る事もありますし、LAN内に問題がなければWAN側を調べてサーバーサービスがダウンしていないか等を調べもしサーバーサービスがダウンしていたら提供側に問い合わせして対処する事が出来るようになりますので覚えておくととても便利です。

pingコマンドを使うには

まずpingコマンドを使うにはパソコンが必要です。WindowsでもMACOSでもUbuntuOSでもFedoraOSでも使えます。LinuxをGUIで使っているならターミナルを起動すれば使えますし、MACOSも同様にターミナルからコマンドラインを起動して操作出来ます。Windowsはアクセサリーからコマンドプロンプトを起動すれば使えますしWindows8/8.1はこちらコマンドプロンプトを起動するにはを御覧ください。Windows10のコマンドプロンプト開き方
Windowsの方は以下3種類から起動できます。左図は「スタート」から「アクセサリー」を開いてコマンドプロンプトを起動できます。2番めの画像は「スタート」から「ファイル名を指定して実行」を開いて「cmd」と入力してOKボタンで起動できます。3番め(一番右)は「スタート」を開くと検索ボックスが出ますのでそこに「cmd」と入力してEnterキーで起動させる事が出来ます。
Windowsのコマンドプロンプト起動方法
これがWindowsのコマンドプロンプトです。他のOSはパス名が出てないので若干異なるのですがコマンドライン操作は同じです。
コマンドプロンプト画面

pingコマンドの使い方

pingコマンドはネットワークが繋がっているかを確認するために相手先にパケットを送ってそれが正しく帰ってくるのか(応答しているのか)を確認する為のコマンドです。
使い方は左側のc:\はローカルの絶対パス名なので特に気にしたくていいです。赤い枠に「ping」と書いて「半角スペース」を入れて紫色の枠の所に「場所」を書いてEnterキーでパケットを指定先に送る事が出来ます。(ICMP(プロトコル番号0)パケットを送ります。)
場所と言うのはLAN/WLAN内(家庭内やオフィス)なら相対パスとして例えば簡単な所ではNTTルータのパス「192.168.1.1」やバッファロールータのパス「192.168.11.1」が当てはまります。
pingコマンドの書き方
 
その他WAN側の場所を指定する場合は、絶対パス名が必要です。WAN側の絶対パス名はグローバルIPアドレスです。もしくはDDNSやドメイン名(例、www.youtube.com)でも構いません。絶対パスあてにICMPパケットを送り応答するかどうかを調べる事が出来ます。
pingコマンドの書き方(絶対パス)
例えば試しにWAN側(ワイドエリアネットワーク)にpingを送信してみましょう。
仮に突然YOUTUBEが見れなくなったのでどうしてかなと思って調べたとします。コマンドの打ち方は次の通りです。
ping www.youtube.com
以下ping送信結果です。74.125.235.224はYOUTUBEメインのサーバーIPアドレスですこれに対して応答しているのかWindowsの場合4回(パラメーターオプションで連続で送ることも出来ます。)パケットを相手先サーバーに送る事が出来ます。そして次の様な結果を得られました。1回目は時間4ms、2回目は5ms、3回目は7ms、4回目は4msと言う結果で、損失(lost)は0%と言う結果を得られました。これはYOUTUBEサーバーは問題なく稼働している事を意味します。次はサーバーが応答してない何らかの理由でつながってないping応答失敗の結果を見て下さい。

C:\Users\kagemaru>ping www.youtube.com
youtube-ui.l.google.com [74.125.235.224]に ping を送信しています 32 バイトのデータ:
74.125.235.224 からの応答: バイト数 =32 時間 =4ms TTL=55
74.125.235.224 からの応答: バイト数 =32 時間 =5ms TTL=55
74.125.235.224 からの応答: バイト数 =32 時間 =7ms TTL=55
74.125.235.224 からの応答: バイト数 =32 時間 =4ms TTL=55
74.125.235.224 の ping 統計:
パケット数: 送信 = 4、受信 = 4、損失 = 0 (0% の損失)、
ラウンド トリップの概算時間 (ミリ秒):
最小 = 4ms、最大 = 7ms、平均 = 5ms

もしYOUTUBEサーバーに障害が出ている場合で停止してしまっている場合は次の様にエラーとなります。「要求がタイムアウトしました」もしくは「Destination host unreachable.」と言うエラーメッセージが出ます。この場合ホスト名は特定出来ているのでインターネットには繋がっているが相手先サーバーが一時停止していると判断する事が出来ます。

C:\Users\kagemaru>ping www.youtube.comyoutube-ui.l.google.com [74.125.235.224]に ping を送信しています 32 バイトのデータ:要求がタイムアウトしました。
要求がタイムアウトしました。
要求がタイムアウトしました。
要求がタイムアウトしました。
74.125.235.224 の ping 統計:
パケット数: 送信 = 4、受信 = 0、損失 = 4 (100% の損失)

その他、WAN側にpingを送信して正常に応答しているのかもしくは正常に応答しないのかを見ていただきました。次は無線親機やブロードバンドルータがインターネットそのものに繋がっていない場合のping応答結果を見て下さい。補足、これはWindowsのVISTAと7と8.1の事例です。他のOSでは単純にエラーとしか出ない場合もありますのでご了承願います。
何度かpingパケットを送信してみると192.168.***.***と言う表示が時々出てくる場合。以下のサンプルは2回試行した結果です。損失のところで75%や50%のlost結果が得られる等の場合は、お使いの無線親機またはブロードバンドルータがWAN側(インターネット側)に繋がっていない事がわかります。
対処方法としましては新規にルータを追加したのならPPPoE接続設定を作成する、CATVインターネットならモデムの電源を20分切ってから繋いでみる。今まで使っていて突然この様な症状に陥った場合はブロードバンドルータのLANケーブル配線を挿しなおして治らないか、それでも治らない場合はブロードバンドルータを初期化し再設定を行う必要があります。

C:\Users\kagemaru>ping www.youtube.com
youtube-ui.l.google.com [74.125.235.224]に ping を送信しています 32 バイトのデータ:
要求がタイムアウトしました。
要求がタイムアウトしました。
192.168.1.200 からの応答: 宛先ホストに到達できません。
要求がタイムアウトしました。
74.125.235.224 の ping 統計:
パケット数: 送信 = 4、受信 = 1、損失 = 3 (75% の損失)、
C:\Users\kagemaru>ping www.youtube.com
www.youtube.com [168.95.1.1]に ping を送信しています 32 バイトのデータ:
192.168.0.1 からの応答: 宛先ネットワークに到達できません。
要求がタイムアウトしました。
192.168.0.1 からの応答: 宛先ネットワークに到達できません。
192.168.0.1 からの応答: 宛先ネットワークに到達できません。
168.95.1.1 の ping 統計:
パケット数: 送信 = 4、受信 = 3、損失 = 1 (25% の損失)

一通り読んで頂いて概ねの使い方は把握できたと思います、今度はLAN内部にpingを送信してみよう。これは家庭内ネットワークもしくはオフィース内のネットワークに繋いでいるネットワークカメラやNASや無線LANアクセスポイントやビデオレコーダー等機器がフリーズしていないかを確認する為に利用する事が出来ます。ネットワーク機器がフリーズしていたらping送信に応答しなくなるので、応答しなくなった機器は再起動もしくは再起動しても動かなければ初期化もしくは修理で対処して頂くことが出来ます。
カメラやNASはアクセスするパス名を調べて下さい。ソフトウェアで開くのでは無くて手動で開く際のIPアドレスです。分からない場合はDHCPサーバ割り当て範囲でだいたい予測をつけてping送信して頂く他ありません。予測する場合はコマンドプロンプトからipconfigコマンドで確認できます。linux系はifconfigコマンドです。Windows7のIPアドレス確認方法を参照。
まず練習としまして、表示されているデフォルトゲートウェイのアドレスがあると思うのですがこれは基本的に無線LAN親機またはブロードバンドルータの持つIPアドレスですのでそれにpingを送信して正しく応答するのかを確認してみましょう。これは例えばインターネットに時々繋がらない場合や、突然オンラインゲームが切断されてしまう場合、無線LAN親機やブロードバンドルータの持つIPアドレスにpingを送信してエラーが出ないか調べる事が出来ます。
例えばIPアドレスを確認した時にデフォルトゲートウェイ192.168.1.1(NTTルータが持つアドレス)と言う結果が出たら以下の様にpingを送信してみてください。以下の様な結果が出ればNTTのブロードバンドルータには問題は無いと判断する事が出来ます。
ping 192.168.1.1

C:\Users\kagemaru>ping 192.168.1.1
192.168.1.1 に ping を送信しています 32 バイトのデータ:
192.168.1.1 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=64
192.168.1.1 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=64
192.168.1.1 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=64
192.168.1.1 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=64
192.168.1.1 の ping 統計:
パケット数: 送信 = 4、受信 = 4、損失 = 0 (0% の損失)、
ラウンド トリップの概算時間 (ミリ秒):
最小 = 0ms、最大 = 0ms、平均 = 0ms

 
今度は防犯カメラやNASに送信してみましょう。ただし「場所」の方でも説明するのですがLAN内部から調べる場合はカメラやNASに設定しているIPアドレス(ネットワークパス)が必要になります。
一応ブロードバンドルータのDHCPサーバはインクリメント方式でIPアドレスを割り当てる形になるので例えば、ルータの持つIPアドレス(デフォルトゲートウェイアドレスが該当する場合があります)が192.168.1.1であれば繰り上がり割り当て(インクリメント)されますので電源を入れた機器から順番に192.168.1.2次の機器は192.168.1.3とIPアドレスが割り当てされていくので自分のパソコンのIPアドレスをまず調べてからそれを除外して予測してパケットを送信してみてください。補足、CTUの場合は192.168.24.51(DHCPサーバ割り当て開始アドレス)からインクリメントされます。例、192.168.24.52。次の機器は192.168.24.53と言う具合に繰り上がります。その他エレコムとロジテックも192.168.2.100から割り当て開始となるので、次の機器は192.168.2.101、さらにその次の機器は192.168.2.102と繰り上がり割り当てされますので予測がつけやすいと思われます。
私のLANの環境なのですが、NASの応答を調べた結果です。NASのIPアドレスは不明なので割り当て開始IPアドレスの範囲192.168.2.100から調べてみた結果です。192.168.2.100へ失敗したので繰り上がって調べると192.168.2.104で応答を確認できました。
ネットワークパスがだいたいどの辺に位置するのか予測を建てる場合はDHCPサーバー割り当て開始アドレスからだいたい+10の値で大丈夫だと思います。但し大規模ネットワークの場合は端末数が数十台となるのでこの方法では見つける事が出来ないので「ルータ モデム 無線アクセスポイント アドレスを忘れた場合の調べ方」を参考にIPスキャナを使って調べるのも良いと思います。
なので私の場合NASが応答しないもしくは行方不明になってしまった場合は192.168.2.100から192.168.2.110まで調べて駄目ならNASの接続を念のため確認して問題なければ不具合だと断定する事が出来ます。
補足、Ctrl+Cと言う符号がありますがこれはキーボードのCtrlキーを押しながら+Cキーを押すと実行したコマンドを中断する事が出来るのですがそれがログに残ったものを意味します。pingに応答しない場合結構時間がかかるのでLAN構築時時間短縮の裏ワザ的なテクニックでお使い頂けると思います。

C:\Users\kagemaru>ping 192.168.2.100192.168.2.100 に ping を送信しています 32 バイトのデータ:
Ctrl+C
^C
C:\Users\kagemaru>ping 192.168.2.101
192.168.2.101 に ping を送信しています 32 バイトのデータ:
192.168.2.56 からの応答: 宛先ホストに到達できません。
192.168.2.56 からの応答: 宛先ホストに到達できません。
192.168.2.101 の ping 統計:
パケット数: 送信 = 2、受信 = 2、損失 = 0 (0% の損失)、
Ctrl+C
^C
C:\Users\kagemaru>
C:\Users\kagemaru>ping 192.168.2.102
192.168.2.102 に ping を送信しています 32 バイトのデータ:
192.168.2.56 からの応答: 宛先ホストに到達できません。
192.168.2.102 の ping 統計:
パケット数: 送信 = 1、受信 = 1、損失 = 0 (0% の損失)、
Ctrl+C
^C
C:\Users\kagemaru>ping 192.168.2.103
192.168.2.103 に ping を送信しています 32 バイトのデータ:
192.168.2.56 からの応答: 宛先ホストに到達できません。
192.168.2.56 からの応答: 宛先ホストに到達できません。
192.168.2.103 の ping 統計:
パケット数: 送信 = 2、受信 = 2、損失 = 0 (0% の損失)、
Ctrl+C
^C
C:\Users\kagemaru>ping 192.168.2.104
192.168.2.104 に ping を送信しています 32 バイトのデータ:
192.168.2.104 からの応答: バイト数 =32 時間 =1ms TTL=64
192.168.2.104 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=64
192.168.2.104 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=64
192.168.2.104 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=64
192.168.2.104 の ping 統計:
パケット数: 送信 = 4、受信 = 4、損失 = 0 (0% の損失)、
ラウンド トリップの概算時間 (ミリ秒):
最小 = 0ms、最大 = 1ms、平均 = 0ms

ping試行結果の意味

サービスが停止しているまたは指定したネットワークパス名にその機器が存在しない、機器が正しく繋がっていないもしくは故障している場合は「要求がタイムアウトしました」もしくは「Destination host unreachable.」と言う結果が出ます。
ping成功時の結果の説明
その他成功した時の結果ですが次の事がわかります。

  1. 何々からの応答は機器が正しくネットワークに繋がっている事を意味します。
  2. バイト数は送信したICMPのパケットサイズ
  3. 時間は機器が応答して返事が帰ってくるまでの時間
  4. TTLはレイヤー3の機器を通過出来る台数
  5. ICMPパケット送信回数と何回失敗したのかのデータが出ます。0%は100%成功
  6. 通信アベレージの表示です。最小と最大値の開きが少ないと安定している。逆に大きいと不安定と判断出来ます。

この意味の中で重要な指標は時間です。この応答時間がバラバラなら通信が不安定な事を意味しますしLANまたはWLAN内の結果で1ms以上の大きな数値が出る場合はインターネット速度自体が遅くなっている傾向を表します。LAN/WLANでネットワーク不安定だと判断出来る数値は5ms以上、WAN側(インターネット)でネットワークが非常に遅い事を判断する数値は100ms以上。理想は50ms以下が理想的です。インターネット側でpingの数値が100msを越えてしまう場合は契約回線速度関係なくプロバイダが原因です。対策としてはプロバイダを変更しなければならない。回線は関係ないので念の為。

場所の説明(ネットワークパス)

pingを送信して相手側の応答を見るには場所の情報が必要です。IPアドレスを確認するのはそのパソコンの場所を確認すると言う意味も含まれています。余談ではあるのですがポート開放するのもその場所(パス名)を転送先アドレスやホストに指定して設定して頂いてます。
一般的なLAN/WLAN構成図です。基本的に図にあるモデム等(信号をデジタル変換器)はIPアドレスは持ちません。

  1. ルータ(無線親機含む)
  2. パソコン
  3. NAS
  4. 防犯カメラ
  5. anyとします(PS3やネットワークプリンター等)

LANのパスの関係
 
この図の例に示した1番から5番のネットワーク機器には全て場所を持ちます。その場所と言うのがIPアドレスと言う訳です。仮に上の図の1番のルータがバッファロー製品とした場合次の様な場所構成となります。

  1. ルータ/192.168.11.1
  2. パソコン/192.168.11.2
  3. NAS/192.168.11.3
  4. 防犯カメラ/192.168.11.4
  5. any/192.168.11.5

もし、突然防犯カメラが自宅内から見られなくなったら「ping 192.168.11.4」と言うpingコマンドで調べられるわけです。これで応答がなければネットワーク上に居ないことが判明するのでフリーズしているかLANケーブルが外れているか等の確認作業を行うわけです。
正常に応答しているにも関わらず防犯カメラの映像が見られない場合は、閲覧ソフトの設定を見直す必要が出てくると切り分ける事が出来ます。
防犯カメラにping送信例
 
NTTルータの場所構成であれば192.168.1.1からのDHCPサーバー割り当て範囲となるので

  1. ルータ/192.168.1.1
  2. パソコン/192.168.1.2
  3. NAS/192.168.1.3
  4. 防犯カメラ/192.168.1.4
  5. any/192.168.1.5

同じ構成図ですが上のアドレスを元に当てはめて見て下さい。わかりやすいと思います。
LANのパスの関係
 
その他YAHOOBBや光ユニットであればDHCPサーバー割り当て開始アドレスは192.168.3.1ですので次の様に場所の構成となります。

  1. ルータ/192.168.3.1
  2. パソコン/192.168.3.2
  3. NAS/192.168.3.3
  4. 防犯カメラ/192.168.3.4
  5. any/192.168.3.5

バッファローでしたら192.168.11.1から割り当て開始ですので。注意、ブリッジモードに切り替わっている場合は上流のルータのDHCPサーバー割り当て範囲です。

  1. ルータ/192.168.11.1
  2. パソコン/192.168.11.2
  3. NAS/192.168.11.3
  4. 防犯カメラ/192.168.11.4
  5. any/192.168.11.5

補足事項、基本的にDHCPサーバーは電源を投入した機器に順番的に繰り上がり割り当て方式となるので。もしこの場所のアドレスが動的で困るという場合はIPアドレスを固定して対応下さい。もしくはMACアドレス登録で静的アドレスを割り当てする事が出来ます。
ここまではLAN/WLANの環境での場所の説明です。WAN側(インターネット側から)となるとそう言うわけにも行かないです。予め接続しているインターネット環境ないからグローバルIPアドレスを確認して、そのグローバルIPアドレス宛先またはDDNSまたはサービスURLにpingを送信して応答しているかどうかを判断する事になります。
補足、バッファローとNECのAtermとNTTブロードバンドルータはセキュリティの観点からデフォルトでpingに応答しないと言う設定となっています。ルータ フレッツ光 バッファロー コレガ PING応答させる手順を参考に応答許可設定させて頂くと確認を取れます。
WAN側からpingを送信するイメージ
 
その他、WEBサービスやプロバイダのメール受信がエラーとなる場合などの確認手順としましては例えば冒頭YOUTUBEを使って説明したと思うのですが、もしYOUTUBEが突然見られなくなったら「ping youtube.com」と入力してサーバーが応答しているかどうかを確認します。もし問題なく応答出来ているなら端末側のソフトウェアの問題だと言う事だと断定出来ます。
その他もしスマートフォンから自宅の防犯カメラが突然見られなくなった場合、自宅のインターネット環境に何か問題が出ていないかを調べる事が出来ます。例えばKGUARD製品を使っていてカメラへアクセスするDDNSのURLが「mycam.kguard.org」であった場合は次の様にコマンドを入力します「ping mycam.kguard.org」。この様に応答に失敗している場合はサーバーが完全に停止しているかDDNSに登録しているグローバルIPアドレスが変動してしまい応答エラーとなっている可能性が考えられます。DDNS関連での問題でしたらDDNSの設定ページを参考に対策を行って頂ければ治ります。
サーバー応答停止
応答しているにも関わらずカメラの映像が見られないNASのファイルへアクセス出来ない場合はポート開放できていない事が考えられます。この場合一度LAN/WLAN側から通信状態をチェックして(カメラの映像が見られるか?ファイルへアクセスできるか?)、問題なければルータへのポート開放設定の見直しが必要になります。

無線LANの不安定を確認する

突然Wi-Fiが繋がらなくなってしまった等の問題が出たら(この事例はWLANですよね)、パソコンに無線LANアダプタを取り付けて無線LAN親機図の場合でしたら1番にpingを送信して応答するかどうかを確認する必要があります。
但し、普通にpingを4回だけ行わないでオプションのパラメーターで長時間pingのログを取って下さい。
中断するまでpingを送り続けるパラメーターは「-t」です。以下の様にコマンドを実行して下さい。中断するにはCtrlキーを押しながらCキーです。
補足、無線LAN親機がルータモードでは無いと通信チェックが難しいのでネットワークつなぎ変えの説明を参考に無線LAN親機の動作モードをルータモードに切り替えてチェックして下さい。
無線LANにpingを送信するイメージ図
「-t」パラメーターを使った応答結果のサンプル図です。赤い枠の応答時間が大きな数値、これが多いとWi-Fiが不安定と言うことになります。目安的には応答時間10msを連続して超えてくる場面があれば不安定と言うことを断定出来ます。数値が小さければ問題はありません。
もしくはログの所々に「要求がタイムアウトしました」もしくは「Destination host unreachable.」が表示される場合は完全に不安定と言うことがわかります。もし不安定だと言うことが断定出来たらもちろん3DSもスマートフォンも繋がり難い事になるので改善策が必要です。改善策としましては無線LANの分散化等のハードウェアで対策する他ありません。こちらのサスケさん(LAN再構築の説明を参照)アドバイス内にある無線親機初期化でも治らない場合は無線負荷を低減する必要があるので無線親機複数設置で分散化する必要があります。
ping -tのログサンプル図
 
補足、応答する時間はだいたい10ms以下と言うログがとれたのにそれでも通信が不安定だと言う方は倍速モードを無効化にしてみてください。
補足2、「-t」パラメータを使ってログを取る方法は、無線LAN以外の通信の安定度も調べる事が出来ますので応用下さい。

繋がっているのにping送信エラーになる

これは内部にルータが存在しアドレス変換によってICMPパケットが破棄されている可能性が考えられます。これはルータのファイヤーウォール効果と言われる部分が邪魔をしているので正しくそれぞれの機器が繋がっていてもエラーとなる事はあります。これはルータが外部からのパケットは破棄してしまう事が原因ですのでモデムの下流にあるルータをブリッジモードまたはアクセスポイントに動作モードを切り替えればエラーは回避できます。但しカメラやNASのパスは変動してしまうので念のため。
二重ルータpingエラーサンプル図
 
この様に下流にあるルータの動作モードを変更すると正しく応答させる事が出来るようになります。
二重ルータを解消して正しく応答させるLAN構築図
しかしながら上記LAN環境の逆は問題なくICMPパケットは通ります(異なるセグメントでも下流側からは問題なくICMPパケットは通ります。)。理由はアドレス変換されるからですよね。詳しくはポート開放とはを参照下さい。
二重ルータでも下流ならpingが通るサンプル図

コメント

  1. 私のping高すぎ!? より:

    こちらで質問させて貰います
    現在LOLというゲームをやっていまして
    日本鯖のpingは友達と私も20前後
    ですが韓国鯖に繋げると友達は50代 私は140に跳ね上がります
    原因の解明等調べる方法はないでしょうか?どちらもVPNなど使ってません
    私の回線は
    BIGLOBEのフレッツ 光ネクスト マンションタイプ(VDSL方式)で
    電話回線→VDSL B-100E→RT-500KI →有線で
    windows10 pro 64bitのパソコンにつなげてます
    ネットワークアダプターはkiller E2200で
    PC自体はVPNや余計なソフトを一切起動してません

    • kagemaru より:

      はじめまして、外国向けサーバーにつなぐと必然的にping値は落ちます。140なら一般的にはぎりぎり問題ない範囲だと思いますよ。
      また日本国内のサーバーでは20前後の応答速度ならLAN環境には問題ないと判断いただけると思います。後は出来ることはプロバイダを変更で対応。IIJ4U辺ならもう少しping応答速度は良くなると思います。

  2. 私のping高すぎ!? より:

    返信ありがとうございます
    周りの友達は全員ping40~50代で
    ネットを見てもほとんどの人が上記の範囲内です
    私だけが日本鯖のpingもわるくないのにKR鯖だと140超えることしか見てません これは機器の問題など関係がなくプロバイダーのせいなんでしょうか?

    • kagemaru より:

      機器に問題があるのかどうか調べるには一度PPPoE接続させてみる必要はありますが、恐らく同じ結果になると思いますがもしPPPoE接続して改善するようなら機器に問題があると判断できます。
      ただモデムやルーターそれにHUBはLANアダプターにもしも問題があるとすれば国内サーバーに繋いでもping値は大きくなると思いますので
      やはりプロバイダの海外向けトラフィックが細い事が原因の可能性が高いと思いますよ。

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