パソコンを超高速IEEE802.11acで繋ぐ方法 無線LANアダプタのacモード設定手順

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近年IEEE802.11ac対応の無線LAN接続対応のブロードバンドルータが多数リリースされています。パソコン側でも802.11ac(draft)規格で繋いで超高速な無線LAN環境を構築したいとお考えの方に何か参考になればと思い802.11acで繋ぐ手順の説明をさせて頂きたいと思います。
補足、USB無線LANアダプタの上限速度を超える事は出来ません、前のページ無線LAN高速化を参考にUSB自体のインターフェースの速度にも上限があることを把握の上御覧ください。

用意したUSB無線LANアダプタ

バッファローのWI-U2-433DMを用意しました。このUSB無線LANアダプタは2.4GHz帯の802.11b/g/n規格と5GHz帯の802.11a/n/ac規格に対応します。基本的にどこのメーカーの無線親機でも繋がりますが最大速度は802.11ac接続で433Mbpsしか出ません。しかし私のパソコンのUSBインターフェースはVer2.0までしか対応できないので最大速度は480Mbpsが上限となってしまうのでこのスペックで十分なのです。また866Mbps以上の対応製品となるとUSB3.0インターフェースを用意するかPCI拡張バスに取り付ける802.11ac無線アダプタを装着しなければならなくなります。
WI-U2-433DMの5GHz帯の対応周波数は(W52 / W53 / W56)となり、W56の11チャンネル限定ではあるもののIEEE802.11aモードを屋外で使えます。対応OSはWindowsXP(SP3)とVISTAと7と8/8.1に対応しますがデバイスドライバーは付属のCDからインストールする必要があります(ユーティリティー入れずにドライバだけインストールする説明はこちら)。またMACOSX10.6から10.8に対応するのですがドライバーを別途WEB上からダウンロードしなければなりません。ダンロード先WI-U2-433DMダウンロードサービス
WI-U2-433DM本体
 

用意した無線LAN親機

802.11ac対応の用意した無線LAN親機はバッファローのWZR-1166DHPです。他にも対応製品を所有しているのでそちらの方でもテストしてみます。今回最大のパフォーマンスを出やすいようにWZR-1166DHPをタワーパソコンの真上に置いて設定してみました。
パソコンの真上に無線LAN親機を置いた

Windowsの無線LAN設定

無線LAN接続設定で気をつけるべく点は5GHz帯のSSIDに繋ぐ必要があるのでそこだけよく確認頂く必要があります。バッファローなら”http://192.168.11.1/”(ルータモード動作時)のURLを開いて、ユーザー名adminとパスワードにpasswordと入力すればログインして5GHz帯のSSIDを簡単に確認できます。又は本体付属の無線LAN設定カードでも確認できます。以下サンプルです。
補足、昔のバッファローの製品のログインはユーザー名はrootです。パスワードの設定はありません。SSID/aと書かれたものが5GHz帯のものです。暗号化キーは同カードに記載あるのでそれを入力します。
補足、802.11ac接続はWPSによる自動暗号化キー交換設定が出来ませんでした。ドライバーの相性が未だ余り良くない様子です。(2014年11時点の情報です。)
5GHz帯のSSIDと暗号化キー確認
 

デフォルト設定での接続速度

ドライバーを手動でセットアップして上記の様に5GHz帯のSSIDに間違いなく繋いだのですが、なんと速度は72Mbpsしか出ませんでした。図の様に速度を確認するにはネットワーク接続画面を表示してワイヤレスアダプタアイコンをダブルクリックすると確認できます。
802.11acの初期設定のままの速度
 
バッファローのUSB無線LANユーティリティーが必要なのかと悩みつつバッファロー公式サイトを閲覧しても特に何ら説明も無いので無線LAN親機の設定を確認してみたりしていたのですが一向に72Mbpsから速度が上がらない。これなら802.11nの150Mbpsの方が速いのでは?と悩んでいたら。ありました設定が、無線LANアダプタのデバイスマネージャ側の設定を少し変えることで出ました最大速度433Mbps!普段余り速度にはこだわらないのですが100Mbpsを超える数値を目にするとものすごく嬉しかったです。ではこの最大速度が出るようにする設定を説明させて頂きたいと思います。
802.11acの最高速度433mbpsの写真
 

802.11ac最高速度設定手順

Windowsでの説明です。MACは所有してないのですみません説明はありませんのでご了承願います。まずネットワーク接続画面を表示して下さい。デバイスマネージャー画面からも設定できます。

802.11ac対応のワイヤレスアダプタを「右クリック」して「プロパティ」を開きます。
ワイヤレスアダプターのプロパティ
 
プロパティの画面の「構成」と言うボタンを開きます。
ワイヤレスアダプターのプロパティの構成ボタン
無線LANアダプタの構成を開くとワイヤレスアダプタ本体のプロパティ画面が表示されるので「詳細設定」タブを開いて下さい。開いた画面のプロパティ項目にある「Wireless Mode」メニューを選択して右側の値の「Auto」のプルダウンメニューをクリックします。
ワイヤレスアダプタのプロパティ詳細設定画面
 
値の項目にIEEE802.11acモード固定と802.11a/n/acのマルチモードがあります。一応a/n/acのマルチモードを選択してください。ac固定だともしかしたら通信が不安定に陥る可能性があるので避けたほうが望ましいです。
Wireless mode 802.11動作モード選択
以下の様に802.11a/n/acを選択して全てOKボタンで閉じます。この時無線LANは切断されてしまうので再度接続設定を行って頂く必要があります。
ワイヤレスアダプタの802.11ac動作モード状態
 
5GHzのSSIDをもう一度選択して暗号化キーを入力して再度接続設定を行って下さい。
5GHz帯のSSIDと暗号化キー確認
 
その上で、ネットワーク接続画面のワイヤレスアダプタをダブルクリックして速度がアップしていないかを確認して下さい。
802.11acの最高速度433mbpsの写真
 

WI-U2-433DMドライバだけインストール方法

通常は付属のCDROMをセットアップしてユーティリティーをインストールすれば自動的にデバイスドライバーはセットアップされます。ただ私の場合仕事用のパソコンなのでできるだけ余計なソフト(重たくなるのを低減したい為)を入れたくないのでバッファローのユーティリティを入れずにドライバーだけれました。よければ参考にしてみてください。
デバイスマネージャーを開きます。Windows8/8.1の方はこちらを参考に開いて頂けます。
パソコンに付属のCDROMをセットアップします。次にWindows7までのパソコンならスタートメニューを開いてマイコンピュータを右クリックしていただくとメニューが出ますのでプロパティを開きます。
Windows7のプロパティ
 
システムの画面が開くので、デバイスマネージャーメニューをクリックします。
システムの画面
 
デバイスマネージャーが起動したら「802.11ac Wlan Adapter」ビックリマークの付いたアイコンが出てくると思います。それを右クリックして「ドライバーソフトウェアの更新」をクリックして下さい。
 
ビックリマークのデバイス
 
ドライバーソフトを自動でインストールするかローカルインストールするかを選択する画面です。下の段の「コンピューターを参照してドライバーソフトを検索します」をクリックします。
 
ドライバー手動インストールメニュー
デバイスドライバーが保存されている場所を指定します。今回はCDROMドライブを指定するのでCD又はDVDドライブを開くと「AIRNAVI***」と言うメディアが見つかると思うので、それの中にある「Win」のツリーメニューを開いて「Driver」をクリックして選択しOKボタンをクリックして下さい。
ローカルドライバ指定画面
以下の様にドライバー検索パスを指定出来たら次へ
 
ローカルドライバー手動インストール開始
ドライバーをインストール中としばらく表示され、以下の様にドライバーソフトウェアが正常に更新されましたと表示されたらUSB無線LANを使える様になるので接続させて見て下さい。
 
ドライバーソフトインストール完了
説明は以上です。

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