インターネットを引けない建築現場に防犯カメラを設置するのに必要な機材の説明とプライベートIPのVPNポート開放説明

ネットワークカメラの各種説明

フレッツやADSLもしくは同軸ケーブルインターネットを設置できない「建築現場」に、建築機材や資材盗難を監視するための防犯カメラを設置したい場合に必要なインターネット機器の説明です。

補足事項と致しまして、以下に説明する方法は携帯電話の電波が届く地域「市内またはその近郊」に限ります。携帯電話の基地局から遠く離れた場所ではここで説明する方法では適用出来ないのでご了承願います。

補足事項2、場合によっては現場監督や防犯担当責任者のご自宅のフレッツ光(au回線やeo光またはCATVでも構わないのですがIPv4グローバルIPアドレス接続インターネット環境)を流用する必要があります。

必要な機材と設定

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プライベートIP環境でカメラへアクセスするには

キャリアグレーNATでPPTP接続できるなら、フレッツ光の環境にVPNサーバー対応ルータを導入し、防犯カメラをパソコンとクロスケーブルで繋いでVPNポート開放を設定してみてください。保証は出来ませんが可能性としてはポート開放できる確率が高くなります。

場合によっては必要な機材

モバイルルータ

モバイルルータは必ず必要です。但しキャリアググレーNAT(プライベートIPアドレス契約)である「au / SoftBank / Ymobile / その他SIM」は基本的に使えません。理由はポート開放できないからです。但し保証は出来ませんがWindowsパソコンを仲介してご自宅のフレッツ光にVPN接続させればスマートフォンなどで建築現場に設置した様子を把握する事は出来るようになる場合もあります。またリレーサーバーを用いる防犯カメラならキャリアグレーNATでもスマートフォンでカメラを閲覧する事は可能です。

推奨モバイルルータはWiMAX+グローバルIPアドレスオプションmoperaUのFOMAキャリア。もしくはドコモのXiキャリア対応端末+インターリンクの固定IP割り当てLTEのSIM契約の3つです。エディオンとかヨドバシカメラで申し込まないで直接キャリアとご契約下さい。(注意事項、docomoはポート開放できない端末も有ります。また必ずご契約前にグローバルIPアドレス割り当てである事をご確認下さい。何らかの事情でプライベートIPアドレス割り当てやIPv6割り当てに切り替わっても当サイトの方では責任を負いかねます。)

これらのモバイルルータと防犯カメラを繋いでしまうと言う形になります。防犯カメラは何でも良いです、管理者しやすいタイプのものをご利用くださ。注意事項としましては防犯カメラの多くは有線LANケーブルではないと繋がらない等の問題点が有ります。もしご用意頂いたモバイルルータがWi-Fiにしか対応しない場合は、無線LANコンバーターを使って防犯カメラとモバイルルータを接続します。

防犯カメラ本体

比較的小さな現場であれば、このIOデーター製品の360度と上下方向にカメラの向きを変えられる且つ夜間赤外線監視機能を持つTS-WPTCAMシリーズ(映像を記録するには別途SDカードメモリまたはLAN型ハードディスクNASが必要です。)が適当です。大きな現場で幾つも防犯カメラを設置する必要がある場合はDVRベースに複数カメラを接続して頂く必要があります。ここではTS-WPTCAMカメラを用いて説明をさせて頂きたいと思います。

TS-WPTCAMシリーズ

キャリアグレーNAT等のプライベートIPアドレス環境では外部からカメラへのアクセスが出来ませんので、リレーサーバーを提供しているこちらのカメラでしたら何とか対応は可能だと思いますのでご参考までに。

注意事項、リレーサーバーもメーカー都合により突然サービス終了する可能性もあります。その場合はどうする事も出来ませんのでご了承願います。理想はやはり手動でポート開放できるインターネット環境が一番望ましいです。

TS-WPTCAMの設定

IOデータ製品の良いところは費用無料の簡単DDNSが使える点です。登録不要のプリセット機能が使えるのでとてもお勧めです。まずはそちらの手順から設定を案内したい所なのですがとりあえずモバイルルータとカメラを繋ぐ必要があるのでまずはそちらの説明から先に御覧ください。TS-WPTCAMマニュアル

このカメラはWi-Fiでも有線LANでも繋ぐことは可能です。信頼性を高めたいなら有線LANで繋いだ方が良いのですがご用意するモバイルルータの殆どは無線LANしかインターフェースを持たないので、Wi-Fiで繋いでしまいましょう。その方が何処にでもカメラを配置出来るので利便性が高まると思います。

Wi-Fiの設定もとても簡単です。WPSプッシュスタートボタンをカメラ側とモバイルルータ側をそれぞれ数秒長押しするだけです。

手順、URoad-SS10のWi-FiつなぎかたL-02F Wi-Fiつなぎかたを参考にWPSプッシュスタートを開始します。(序にカメラに繋いだモバイルルータにパソコンも繋いで下さい。パソコンの無線LAN繋ぎ方

次に、TS-WPTCAM本体裏側にあるWPSプッシュスタートを1秒長押しするだけです。これでモバイルルータとカメラはWi-Fiで繋がります。

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カメラとパソコンをそれぞれモバイルルータに設定したら防犯カメラの初期設定を完了してしまいます。映像記録やスケジュール動作設定は自身で行って下さい。カメラの設定画面を開くには「MagicalFinder」が必要です。

MagicFinderを起動したらカメラを検出しますので「ブラウザ」をクリックして起動します。注意事項、InternetExplorerのみでしかカメラの設定を正しく行うことが出来ないです。

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設定画面が開いたらまず、動体検知サービスが搭載されているので不審者が建築現場に入ったら知らせてくれるようにしてしまいましょう。

「基本設定」から「メール設定」を開いて、お知らせするメール設定を完了して下さい。アドロイドスマホをご利用でしたらGmailが適当だと思います。一応Smtp送信出来るようにするにはIMAP または POP でメール クライアントを使用するマニュアルをご確認下さい。

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次に動体検知を有効にします。右上の「LIVE VIEW」を開きます。開いた画面の左下の「モード」の人のアイコンをクリックして有効にします。これで建築現場に侵入者がいたらメールで映像をスクリーンショットして送ってくれる様になります。

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動体検知有効の場合人のアイコンは青いアイコンに切り替わります。グレーの場合は無効です。

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次に、カメラへアクセスす出来るようにURLを取得します。iobb.netが標準で使えるので次の設定でカメラのURLを取得して控えて下さい。

「基本設定」から「iobb.net設定」を開きます。「プリセット」にチェックを入れて下さい。「UPnP」は有効のままでお願いします。ホスト名の右横にある「何々.iobb.net」がカメラアクセスのURLとなるので控えて下さい。その上で念の為「設定」をクリックして保存。一応念の為「グローバルIPアドレスを確認」してください。次に「pingコマンド」を使って控えた「何々.iobb.net」へpingを送信して、確認したグローバルIPアドレスが応答するかをご確認下さい。問題なく応答すればiobb.netが有効に働いている事になります。

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ping送信例。この様に控えたiobb.netのURLがグローバルIPアドレスに変換されれば外部クセスの準備は完了と言うことになります。

補足、要求がタイムアウトしたと言うエラーが出ても特に問題はありません。

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これで準備完了です。後はカメラが使うデフォルト設定の通信ポート80/TCPをポートチェックするかスマートフォンをWi-Fi接続では無くキャリア接続に切り替えて、控えた「何々.iobb.net」へアクセス出来るかをお試し下さい。

スマートフォンでカメラを見るアプリは次の通りです。

もしもポートチェックに失敗する、スマートフォンからキャリア接続しても映像を見ることが出来ない場合はポート開放して下さい。

カメラのポート開放設定をする

注意事項、もしカメラを二台設置する場合はHTTPポートを他の任意のポート番号に変更する必要があります。詳しくはネットワークカメラを複数設置する場合をご確認下さい。

URoadシリーズのモバイルルータをご利用の場合はまずカメラのIPアドレスを次の様に固定してしまいます。

「基本設定」から「ネットワーク」を開きます。ネットワークタイプを「IPアドレス固定指定」に変更して次の様にIPアドレスを入力して下さい。

  • IPアドレス 192.168.100.10
  • サブネットマスク 255.255.255.0
  • デフォルトゲートウェイ 192.168.100.254
  • プライマリーDNS 192.168.100.254
  • セカンダリーDNS 空欄で構いません。

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IPアドレスを固定出来たらモバイルルータにポート開放設定を一つだけ作ります。重複設定を登録しないようにして下さい。

WiMAXルータ URoad-SS10を参考に次の様に設定を追加します。

  1. 有効無効 有効に変更
  2. IPアドレス 192.168.100.10
  3. ポート範囲 80-80
  4. プロトコル TCP
  5. コメント server
  6. 適用

以上で完了です。これでスマートフォンから外部アクセス出来るかまたは80番ポートチェックを行ってみてください。

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補足事項、もし防犯カメラを二台以上で運用したいが上手く出来ない場合はページしたのコメント欄に気軽にご質問下さい。重複ポートを変更すれば簡単に複数台防犯カメラを設置できます。

プライベートIP環境でVPNポート開放する

何らかの理由でキャリア側から突然グローバルIPアドレスの提供がなくなってしまった場合は次の手順でVPN環境を用意し、無線LAN内臓のWindows7パソコンとクロスケーブルを用意して下さい。

まずPPTPサーバー対応のルータの設定説明です。資料説明様に用意したのはWN-AC1167DGR3です。とても簡単にPPTPサーバーを構築できます。

VPNサーバーを設定する

VPNサーバーはグローバルIPアドレス接続できるフレッツ光やeo光等(グローバルIPアドレス契約ならau光以外のCATVインターネットでも構いません。au光でも出来るのですがPPTPポート開放設定が必要になります。)の回線の有るご自宅に設置します。建築現場等の防犯カメラのある場所以外に設置してください。仕組みについてはVPNの設定説明を御覧ください。

設定手順は「http://192.168.0.1/」のURLを開きます。設定画面が開いたら「VPN」メニューを開いて「PPTP設定」を開き、次の様にPPTPサーバーを有効にして接続ユーザーIDとパスワードを設定して下さい。

  • 有効/無効 有効にチェック
  • ユーザー名は任意の英数ユーザー名を決めます。
  • パスワードも任意の英数文字でパスワードを決めて下さい。
  • 設定ボタンをクリックして保存

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次にiobb.netのプリセットを有効にしてURLを控えます。次回からこのURLがカメラへのアクセスURLとなります。

「詳細設定」を開き「iobb.net」メニューを開いて「プリセット」にチェックを入れ、ホスト名「何々.iobb.net」を控えます。これが次回からカメラへのアクセスURLですので念の為。

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このままポート開放してしまいたいのですが、VPN接続した時にもしかしたらIPアドレスが変わってしまう恐れがあるのでポート開放は後の方で説明します。

防犯カメラとWindows7パソコンをP2P接続します

必ずクロスケーブルをご用意下さい。ストレートケーブルだとP2P接続できないので。写真の様にクロスケーブルでカメラとパソコンを直接つなぎ合わせます。ノートパソコンもLANポート(有線LANの差し込み)が左右どちらかにあるので直接繋いで頂くことが出来ます。補足、DVR使う方も同様にDVRを直結していただければVPNでポート開放できます。

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補足、パソコンは無線LANでインターネットに繋いで下さい。

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VPN接続設定とポート開放設定を作る

ここからは建築現場側の設定、防犯カメラを置いている場所のパソコンの設定です。

次に、Widnows7へVPN接続設定を作ります。Windows7 PPTPクライアント接続を参照。

ここのインターネットアドレスはIOデータのルータで設定したiobb.netのアドレスを入力します。

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次のユーザー名とパスワードはIOデータルータにPPTP設定したユーザー名とパスワードです。こちら

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Windows7にVPN接続設定が出来たら共有接続設定を行います。VPN接続設定を右クリックして「プロパティ」を開いて下さい。

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「共有」タブを開いて、「ネットワークのほかのユーザーにこのコンピューターのインターネット接続をとおしての接続を許可する」にチェックを入れて、ホームネットワーク接続のプルダウンメニューから「ローカルエリア接続」を選択して下さい。画面は未だ閉じないで下さい。

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上記の共有設定画面の「設定」ボタンをクリックしてコンピューターに共有接続ポート開放設定を追加します。

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防犯カメラやDVRは基本的にTCPの80を使うので「WEBサーバー(HTTP)」にチェックを入れて「編集」をクリックして下さい。

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ネットワークでこのサービスをホストとしているコンピュータの名前またはIPアドレスの空欄に「192.168.137.10」と指定してOKボタンで閉じて下さい。

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TS-WPTCAMカメラの方は設定はここまでです。後はVPNサーバーのIOデータルータにポート開放設定作って作業完了です。

DVRの方でしたら更にビデオポート等も追加する必要があります。DVRが使うポート番号を調べて次の様に追加して下さい。

KGUARD製DVRでしたらメディア・ポート9000番とモバイルポート18004(任意となると思うので目視確認お願いします)の2つを追加しなければならないので次の様に設定を追加します。

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念の為共有の設定画面の設定ボタンを開いた画面です。

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「追加」ボタンから

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次の様に設定を追加して下さい。

  • IPアドレス 192.168.137.10
  • 外部ポート 9000
  • 内部ポート 9000
  • プロトコルはTCPにチェック
  • OK

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再度追加から

  • IPアドレス 192.168.137.10
  • 外部ポート 18004
  • 内部ポート 18004
  • プロトコルはTCPにチェック
  • OK

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追加したVPNポート開放設定にチェックを入れたら全てOKボタンで閉じて下さい。

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全てOKボタンで閉じたらVPNを接続して下さい。その上でVPN接続のIPアドレスを確認して下さい。Windows7 IPアドレス確認方法を参照

PPPアダプターに表示されているIPアドレスがVPNポート開放に必要なIPアドレスです。概ね192.168.0.33が割当たるはずなのですが念の為確認して下さい。

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VPNサーバー側にポート開放する

次はVPNサーバー側のルータにポート開放設定を追加します。

とりあえずVPN接続しているのでそのまま建築現場に設置しているカメラと直接接続しているパソコンから「http://192.168.0.1/」のURLでルータの設定画面を開けるはずです。

「詳細設定」から「ポート開放」メニューを開き次の設定を一つだけ追加します。

注意事項、以下のIPアドレスは確認したIPアドレスが192.168.0.33以外ならそれと入れ替えて設定して下さい。

  • 設定名cam1
  • 公開する機器のIPアドレス 192.168.0.33
  • プロトコル TCP
  • LAN側ポート番号 80
  • インターネット側ポート番号 80
  • 追加

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最後にかならずポート開放設定を有効にするにチェックを入れて「設定」ボタンをクリックして保存です。

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DVRの方は続けて残りの2つの設定を追加して下さい。以下の設定はTS-WPTCAMカメラの方は不要です。DVRカメラの方だけ必要な設定です。

  • 設定名cam2
  • 公開する機器のIPアドレス 192.168.0.33
  • プロトコル TCP
  • LAN側ポート番号 9000
  • インターネット側ポート番号 9000
  • 追加

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  • 設定名cam3
  • 公開する機器のIPアドレス 192.168.0.33
  • プロトコル TCP
  • LAN側ポート番号 18004
  • インターネット側ポート番号 18004
  • 追加

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カメラのIPアドレスを固定する

ようやくこれで完了です。最後にカメラやDVRのIPアドレスを192.168.137.10に固定すれば完了です。

建築現場側のパソコンからまずカメラを探して下さい。pingコマンドで探せます。恐らく192.168.137.2を受け取ってくれていると思うのですが私がVPNポート開放テストを行った際は192.168.137.5が割り当てされてましたので次の5つのpingを試行して探してみてください。

  • ping 192.168.137.2
  • ping 192.168.137.3
  • ping 192.168.137.4
  • ping 192.168.137.5
  • ping 192.168.137.6

カメラやDVRが持つIPアドレスにpingを送信できたら次の様に応答が帰ってきます。応答が帰ってきたアドレスをブラウザのURLで開いて設定画面を開くことが出来ます。例、例えば192.168.137.2でping応答があれば「http://192.168.137.2/」のURLで設定画面を開けます。

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設定画面が開いたら、TS-WPTCAMの方は次の様にIPアドレスを固定していただければ作業完了です。

「基本設定」から「ネットワーク」を開きます。ネットワークタイプを「IPアドレス固定指定」に変更して次の様にIPアドレスを入力して下さい。

  • IPアドレス 192.168.137.10
  • サブネットマスク 255.255.255.0
  • デフォルトゲートウェイ 192.168.137.1
  • プライマリーDNS 192.168.137.1
  • セカンダリーDNS 空欄で構いません。

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DVRの方は次の様にIPアドレスを固定してください。「ネットワーク」メニューから設定出来ます。

  • IPアドレス 192.168.137.010
  • サブネットマスク 255.255.255.000
  • ゲートウェイ 192.168.137.001
  • プライマリーDNS 192.168.137.001
  • セカンダリーDNS 空欄で構いません。

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以上でVPNポート開放設定の完了です。最後の注意点なのですが防犯カメラと繋いでいるパソコンの電源が切れないように、省電力モードを無効化にしてください。

「コントロールパネル」を開いて「システムとセキュリティ」を開いて二箇所設定変更して下さい。そうしないとパソコンが自動的に再起動したり、勝手にシャットダウンしてしまうので常時防犯とならない恐れがある為です。

まず「電源オプション」を開きます。

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電源オプションでは「バランス」にチェックして、右側の「プラン設定の変更」を開いて下さい。

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コンピューターをスリープ状態にする「なし」へ変更して「変更の保存」をクリック。

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次に「Widnows Update」を開きます。

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「設定変更」を開きます。

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重要な更新プログラム「更新プログラムを確認しない」へ変更してOKボタンで閉じて下さい。

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以上で全ての作業が完了です。自宅のPPTPサーバーへスマートフォンからアクセステストして下さい。アクセスするURLはIOデータのルータで設定したiobb.netです。

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